岩館真理子先生の本
久しぶりに岩館真理子先生の本を読んだ。
絵がとても繊細で出てくる女の子も可愛くて
ウキウキ読んでいたら
なんかすっごい怖い話だったかも・・・とゾワゾワする。
今回読んだ本もそんな感じだった。
『白いサテンのリボン』という話。
主人公の女の子は頭に花を挿しても似合っちゃうくらいの
すっごい美少女なのだけれど
父親と母親が離婚していて母親に引き取られていて
その母親にもあまり大事にされていない感じで
父親と祖母は主人公に会いもしない。
姉がいるのだがみんなの愛情は姉にばかり注がれている・・・
といった悲惨な状況。
絵が綺麗だから
「あれ?この子めちゃくちゃかわいそうなんじゃない?」
となるのに時間が掛かったけれどかなりかわいそう。
でもその後色々あって主人公のことを
「この子は良い子?悪い子?どっち?」という感じになる。
それが最高にゾワゾワした。
私は引きずるタイプなのでこういう系の話はほとんど選ばないけれど
今回は綺麗な絵に騙されて?読んでしまった。
そういえば岩館先生は北海道。
いくえみ稜先生や佐々木倫子先生とか
北海道の作家さんて綺麗な絵を描く人が多い気がする。